大学受験における読解の型についてー古文&英文ー高岡の個別指導塾チェリー・ブロッサム
お盆が明け、夏期講習も、後一週間頑張れば、落ち着いてくるというところまで来ました。
先日、難関私立大学の英語の長文問題を解いていた理系の生徒たちは、そもそもの志望校である国公立大学の試験問題よりもずっと難しいと言っていました。
その中に私立文系の生徒がいて、彼に訳をしてもらうと、それはもう、解釈的には合っているとはいうものの、文法事項はほぼほぼ無視。でも、解釈は合っていて、
もう、本当にあなたの英語の勉強の仕方がよくわかるわ!
と驚くやら呆れるやらでした。
頭の良い彼は、古文でも、本格的に学び出したのは最近だというのに、結構よい点数を取ってきたりもします。
とはいえ、ものすごくムラがあります。
理系男子たちは同じ問題を解いていても、そこまでその日に寄っての点数に差がありません。
要するに、頭に入れるべき事項ー例えば古語の意味であるとか、古典文法が入っていないのです。
だから、自分にたまたま合った(これは、好きな話題なのか、なぜか得意な分野なのかはわかりませんが。)文章だと高得点になるし、合っていない文章だと、とんでもないことになってしまったりします。
それは危険です。
大手予備校の英語の先生の言にもあったらしいのですが、
読解力である程度まで行けても、文法が分かっていないと、限界がある。
かくいう私も、英語も国語も読解力で済ました感があったので、彼の勉強の仕方が分かったのであって、現役時代の自分もおよそ褒められたものではありませんでした。
やっぱり一番勉強したのは、何のかんの言っても数学だったのです。
読解力を持っていること自体は喜ばしいことでもありますが、やっぱり勉強してなんぼ。
きちんと頭に入れるべきものは、覚える。
覚える、と言ってちょっと違和感があるのは、彼や私の場合、出てきては調べて、頭に入れる方が入るタイプだと思います。
私も、古語は、辞書で調べて、語源が分かると覚えることは必要ないのですが、ただ暗記しろと言われて頭に入るようなものではありません。
英語も然りです。
それに、古典文法は暗記だと思っている人はもういないだろうと思うのですが、暗記だと思うと、大変に理屈な世界で、言ってみれば論理的に覚えてしまえば、ほぼほぼ動詞の活用を覚えさえすれば、形容詞や形容動詞、助動詞などまで頭に入れることは簡単です。
一か月もあれば、完璧に頭に入れることができます。
かつて、夏の間に古典文法を教えてほしいというご依頼があり、指導をしたことがありました。
一学期末、成績がほぼ最下位だったのに、夏休み明けの古文のテストで学年でも一番になり、
みんな、○○を見習え!いや、見習ったらダメや!
と成績は褒められても、その日常の生活態度から先生がおっしゃったというエピソードもあります。
考えてみれば、相当難関大学を目指すのでなければ、いえ、難関大でも、受験勉強に費やす時間がどれほどだというのでしょうか。
それを許される環境にあり、親御さんの理解があるのであれば、受験勉強くらいで、どうのこうの言う要素はどこにもないはずです。
やればいいのですから。
やるかやらないか。
それだけ。
それも毎日するべきことを明るく淡々と前向きに進めていくだけです。
もちろんできない問題を前にして落ち込むことはあります。
でも、その問題を解けるようになったとき、数時間前の自分、あるいは数日前の自分とは全く違うものを見ていることになるわけです。
そんな経験をさせてもらえるだけでも、受験勉強をさせてもらってるって、ありがたいことだと思いませんか?