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創作に日々ー生徒たちに良い影響を与えたくて、頑張っているところを見せることにしてー高岡の個別指導塾チェリー・ブロッサム

最近、ブログが書けなかった理由がありまして・・・。
とっても個人的な理由なのですが、創作活動にノメッておりました。

5月31日締め切りの原稿を書いておりました。
連休前に、最初の数十枚を書いており、ずっとひと月くらい放っておいていて、なんと本格的に書き始めたのは5月6日というふざけた話で、18日の日曜日と25日の日曜日は面談以外は完全に1日中執筆活動をしておりました。
自分に負荷を掛けずして、生徒さんが自分に負荷をかけるとも思えないのです。
人に頑張ってもらおうと思ったときは、背中を見せるのが一番です。

一応仕上がったのは、26日の朝6時でした。それから1週間で校正し、郵便局に、

5月31日は土曜日ですが、その日の消印になるには?

などと問い合わせ、どこの郵便局なら大丈夫なのかをお聞きしたりしました。

家事もあります、中間考査対策の指導を若干増やして、それに家族のためのお買い物などもあれこれ。
もうすぐ法事もあり、その準備もしていたのです。
我ながら、いったいどう切り替えているのか?という生活をしていました。

生徒たちには、経過を話していました。

今日は、目途が立ってきたのよ。まだ殺してないけどね・・・。いや、ちゃんと殺すから。

などとその昔野球の試合で、バッターボックスに立った選手に、

お前死んでもいいんや、二塁が生きればそんでいい・・・。

と何の話かという表現を聞いていましたが、私の生徒さんたちへの説明もそういうものです。

そう、誰かを殺さなければならなかったのです。

もう時間がなかったので、登場人物などは、現実に自分と関わっている人を配置し、性格や人格や特性などは全く同じではないのですが、その人たちに、私の筆が進むままに、言葉を発したり、行動したりしていただきました。
それと言うのも、賞をとって、誰かの目に留まるはずもないからそういうことができるわけで、わずか数パーセントの望みでもあるとしたなら、とてもできない荒業でした。

子どもたちが小さい頃、小学校や中学校の夏休みの宿題と闘いながら、自分の作品のことよりも子どもたちの宿題の方が気に掛かるというような短歌を作ったりしながら、ちょうど夏休みの終了時に締め切りというものに2度ほど応募したことがありました。
その賞は、その後にひょんなことでお知り合いになった先生が、まずは選者としておられたという、恥ずかしい思いをするようなものでした。

今回は、中間考査あり、英検ありの、補習授業をしながらの執筆でしたが、いろいろな場所で、締め切りを気にしながら仕事をしてきたことを思い出し、こういう思いもときどきはするものだなあ・・・、と思った次第です。

高校の国語の先生は、研究に行かれる先生と創作に行かれる先生とに別れて、本業とは違うところで研鑽もされる方が多いようです。
私の先輩方も、どちらかの方面にお進みになる方が多かったのです。

本当に久しぶりに、原稿用紙(と言ってもマス目はありません。)に向かう生活をしました。
ブログは事実と、自分の考えたことでほぼほぼ完結します。
一方創作は、人が登場し、それぞれの立場で、感情を揺らしたり、ある種の決断をしたり、我と自ら出会いに飛び込んで行ったりするのです。

かつて夏目漱石が、『虞美人草』を執筆した折に、

今回は、登場人物たちが動くように描いた。

という意味のことを書かれていましたが、私も初めて、文章の中の人々が、あれこれ思いを語り始め、いろいろなことに感情を揺らし、目的のためにあれこれ画策したりするのを経験しました。

人間というのは真に不思議な生き物で、まるでその人が乗り移ったかのように勝手に語り出し、勝手に行動し始めるのです。

その進捗状況を時に生徒さんに語ると、

読みたーい!

と言ってくれますが、賞を取らなければ誰も読めないわけで、その可能性はゼロに限りなく近いので、

それはないわね!

と話しています。

ただ、こういうことをすると、自分の人生経験なども、折に触れ現れてきたりし、そのことについて登場人物の誰かが、あれこれ分析したりもし始めるもので、ある種の人生の棚卸に繋がっているなと思いました。
書いてみて、○○さんの思いって、~だったのではないか?と思ってみたり、心理的にわかってみたり、どうすることもできない状況ってあるのかしらん?と思ってみたり、本当に気付きというものが多かったのです。

とりあえず、私は作品の中で、昔の若い時代の一つの思いを成就させもしたのです。
ご本人たちが読まれたら、

なんでそうなるのん?

と思われることでしょうが、それが創作の自由なところ。
それに第一、それ以外の人が読んでもわからないことになっています。

ただただ、割と大部の作品を、初めてものすことができたということと、いろいろ考えてきたことに整理がついたことが嬉しいのです。

ねえねえ、ちょっとは背中を推した?まあ、ダイエットもそうだけど、創作とダイエットだったら、どっちがあなたたちにとって背中推されてる感じ?

と訊ねると、生徒の一人は、

やっぱり創作ですね。

とのことでした。ハハハ。

公開:2025/06/02 最終更新:2025/06/02
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