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「問題意識」という言葉ー小学校五年生の国語からー高岡の個別指導塾チェリー・ブロッサム

小学校5年生の国語を見ていたのです。
いつも、「いい文章だなあ・・・。」と思わされる文章が載っているテキストではあるのですが、今回の内容には、ハッとさせられるものがありました。
この文章は、実は一学期にほかの生徒さんともう既に取り組んだことがあったのですが、そのときよりも、強く強烈に、「あっ、そうか!?」と響いたのでした。

嘔吐の研究をされた先生の話だったのです。いつも実験に使うネズミやウサギは吐かないので困っていたのだそうです。
こういう自然科学についての話題も読めるのが国語の良いところです。

大きな動物だと大規模な飼育施設が必要だし、何匹も検査することができないのだそうです。

ある日、スンクスという小型の動物が吐くのをたまたま見て、その教授が、「スンクスが吐くぞ!」と叫んだとき、周りの研究者たちは、「そりゃ、そうですよ。」という反応だったということです。スンクスが吐くのを見て、「これは実験に使える!」と思った先生は、普段から、「どうすればいい実験ができるのか?」ということばかりを考えておられたのでしょう。

その先生と周りの研究者の違いを、その文章は、「問題意識」をもっているかどうかだと言っています。

発見の意味は、初めてみるということではなくて、目の前に見えている事実の重要性に気付くことが「発見」なのだということです。

「重要性に気付くには「問題意識」を持っていなければなりません。」

というフレーズに、私は感動したのです。

生徒さんに教えながら、文章を読みながら、大きく頷いたのです。

「発見や発明にアイデアは神様が与えてくれるものではありません。むしろそれまでにどれほど努力と勉学を重ねてきたかにかかっています。」

不思議な合格があります。
その合格の後ろには、その生徒さんの日々の周りには見えない努力というのがあるのかもしれません。
見えないところでコツコツコツコツ、誰に評価されなくても少しでも前に進もうとする気持ちが、努力を継続させてきたのでしょう。

発見も、受験も、どんなこともそうだと思うのです。

いざというときのために用意をしている人というのは強いのです。
日頃の生活を見ていると、周りには気づかれないこともあると思うのです。
ちょっとした挨拶。誰かへの気配り。役目についての自覚。
そういう、日常の小さな小さなことの積み重ねが、その人を輝かせるのだと私は信じています。

公開:2025/10/09 最終更新:2025/10/09
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