昨日、中学生の質問に対して。ー細胞壁の問題ですよね!と答えた話。
ときは中間考査真っ盛りの候。
生徒たちは私を取り囲んで楽しく?勉強していたりする。
途中、あれこれ、真面目な質問から、世間で起こっている事件について(大小関わりなく・・・。)の意見を求められたりして、周りにいるだけでも、答えるのに結構忙しかったりする。
そのうち、昨日の指導でおもしろかったのは、
先生、動物性のものを食べるのと違って、植物である野菜を食べるのはどうして歯ごたえがあってシャキシャキすると思いますか?
ということだったので、
当然細胞壁があるからでしょ!?
と答えたら、
もっと詳しく・・・、と言うので、そこは一応、生物も受験科目になってたしなあ・・・、とは思うものの、むしろ中一の頃にでも勉強したであろう知識から、
動物の細胞は、細胞膜しか持たないけれど、植物には、その外に細胞壁があり、その細胞壁をかむからシャキシャキしている・・・。
と答えてみたら、当たり!
ということだった。
そんなんでいいの?
と思っていたけれど、そういうことを、数学の分野で訊いてみたり、あれこれ尋ねられるので、付き合いながら仕事をしていても、結構答えなければいけなくなってくる。
ここの塾は大変に役立ってますよ・・・、とは、今日、古文するはずだったのに、プリント忘れてきて、数学に取り組むことになった高校生の言。
なんでよー、解説させてよー、と言っているが、もちろん、数学も解説するけれど、やっぱり大きな出番は古文でしょ!大きく役立てるでしょ!と言っていたら、いえ、ここの塾は相当に役立ってますよ!
と言われてしまった。
集中できるし、先生と話していると、それも含めて国語力がつくし・・・、などと感謝されてしまった。
ありがたいけどさあ。古文のプリント持って来てよ!
解説したいに決まってるでしょ!
と思った私は贅沢かもしれないけども、ときに、古典がとっても解説したくなる。
先日は、史記の「鴻門之会」を解説して、その場面の項羽や范増、劉邦や張良がその場面において見せるそれぞれの人間性が面白くて、思い切り熱をもって語りたくなる。
樊噲が登場するところ、そして、劉邦を脱出させるときの、劉邦のちょっと間抜けなところなど、項羽と劉邦の人間性の対比がとても面白い。
それから、武将としては、項羽の方が残忍であったようでありながら、その実、愛する虞美人への思いを思うとき、酒も女も大好きな劉邦とは違って、貴公子のような、品の良さを感じて、私は好きである。
時利という言葉で、その時の状況を受け入れるあたりも好きである。
などと、それぞれに私なりの思い入れもあるわけで、数学が嫌なわけではないけど、語らせてくれてもいいじゃない!古典、テストに出るんだし!などと、まるでわがまま言ってふてくされている子どものような様相である。
我ながら幼いとは思うものの、まあね。