手帳の使い方ー時間管理術を伝授!
かつて予備校の同僚が、いいですよ!とくれた無印良品のバーチカル手帳・・・。
その頃には、私、大好きなアミングで、実はフランス製のバーチカル手帳の濃いピンクのを買ってたんだな、これが。
それも、時期を外していたので、ちょっぴりお安くなっていた。
そのお正月に、私はある発見をしていた。
かつての同級生について。
その同僚は、その頃、一緒にあれこれ取り組んでいた。
その彼にからかわれることになったのだけれど、青春時代のあれこれを話さされ羽目になっていた。
生徒への、親身な進路指導の途中で・・・。
そして、なんだか若い同期ででもあるかのように、同罪めいて、先輩の先生への彼の失礼な発言を、私に訴えられてきた方もいらした。
私、責任ありませんが・・・。
私はなんだか昔から、こういう連帯責任を負わされる、みたいな同僚に巡り合っているような気がする。
それはさておき・・・。
奇しくも罪滅ぼしのようにいただいた手帳は、ずいぶんきれいに使っていたらしい。
私は、最近、手帳を2冊持ち歩いている。
先生に当たる方の教え通り、一つはスケジュール管理。
一つは、日記風にあれこれ。
そして、思いついた。
生徒にあれこれスケジュールを話しても、仮に変更をしても、なかなか伝わらないし、なんでも親御さんや教師任せにしてはいけないなあ、と思い、生徒一人一人(中学3年生以上。)に手帳を持たせ、時間管理の方法をお伝えすることにしたのである。
時間割は教室に張り出し、それをしっかり自分で書き込むようにすればいい、と気付いたのである。
部活も含めて、学校生活のあれこれを書き込めるようにし、情報の一元化を図り、時間管理的に自立してもらいたくなったのである。
これはスタッフも含めて・・・。
私の手帳は、仕事用なので、もちろん値段が張る。
1年に一度、エイやっと思って、選びに選んできた手帳。
無印良品から始まって、ディスカバーの手帳を数年。
最近は、アクションプランナーとフランクリンプランナーの2冊の中身を入れ替えて使い、そして、通年の蛇腹式手帳というものを挟み、そして、今回、無印良品の手帳は、揃えておかねば、と同じものを一冊、そして、仕事別のノートを取り寄せた。
私のカバンは、一つ手帳用カバンがほしくなるような重さになった。
生徒の分は、少しずつ増え、発送が数回に分かれたが、なんとか初回の授業に間に合いそうで、ホッとしている。
初めて無印良品の品物をネットで取り寄せた。
無印良品には思い出がある。
大学時代、アルバイト先の近くに、まだ始まったばかりのような無印良品のお店があった。
なんだか心惹かれる品ぞろえで、よくバイト先に行く前に立ち寄った。その近くには資生堂の雑貨屋さんがあったり、資生堂のお化粧品を売っているお店があったり、毛糸屋さんがあったり、ちょっとした小路を歩くのが楽しかった。
日常の京都。
無印良品でお世話になったのは、私らしく、本を効率よく片付けるためだった。
文学部だったので、それはそれは文庫本が増えた。
部屋に溢れていた。
この本を、いかにうまく片付けるか?
3回生の夏、京都の無印良品から、私は段ボールの引き出しを少しずつ買ってきては阪急電車に乗り込んで、大阪の家まで持って帰った。
たぶん数回に分けて持って帰ったんだろうな。
やたら、漱石の赤い表紙、太宰の黒い表紙の新潮文庫の入っていた様を思い出す。
大きな本棚を買う余裕がなかった私にとって、ものすごく優秀な収納ボックスだった。
冬には素敵な紺色のスーツがあったのだけれど、いかにも大人って感じだった。
もしも、学校の先生になれたら、着たいな、と思っていたウールのスーツ。
無印の色が好きだった。
紺色やグレー。
職場では新卒で入った私の好みが、結構マニッシュなのに気づいて、いかにもあなたらしい、と表現してくださった方もいらしたけれど、無印のストレートのスカートと、なぜかメンズのシャツを気に入って着ていたことを、今日、思い出した。
なんで今頃、そんなこと思い出したのかな。
生徒さんへのバーチカル手帳での時間管理術の指導から、なんだか学生時代を、それもどこかにやってしまっていた学生時代の思い出を、たくさん思い出してしまった。
あれはあれで、青春だったなあ。
ちょっと人生の寄り道していたような3回生の夏。
こうして思い出してみると、どこかで忘れているけれど、今の自分を形作っている時間や場所があって、どれが寄り道なのか、どれが本道なのかわからないけれど、どこかでつながっている思い出にたどり着く時間がある。
今につながっている。間違いなく。
部活をやめて、寂しい思いで、文学にのめっていた夏。
しっかり教員目指して、努力していたんだなあ。
そんな、忘れてしまいそうな時間を、ひととき、書き留めることで、自分のものにしてほしい。
そんな想いもあるような・・・。