お子さんの理解の型ー勉強の入り方
割りに頭のいいお子さんに多いような気がするのだけれど、単純なミスが多い子がいる。
たとえば、英語で、動名詞で答えなさい、と指示があるのに、不定詞で答えて、英文そのものは間違っていないけれど、それでは得点できない。
そもそも中学校のテストなんて、相手の言うとおりにできるかどうか?ということを問われているものであって、必ずしも理解度だけを問うているわけではない。
素直に文意に合わせる力・・・。
今では、上司に合わせるとゴマすりみたいに言ったり、あるいはすぐにパワハラになったりするけれど、ある程度は目上に合わせる力は必要だ。
誰かに合わせ切ることができる、そのために工夫する、なんて、素直に状況に合わせていく力である。もちろんやり過ぎは良くないので、それにも限界がある。
先生がおっしゃるように答える。これが鉄則だ。
大人になって、嫌な人に会う機会なんて山ほどある。
そんなとき、まともに相手していては疲れるだけで、人間的進歩はない。
一度は(法に触れるとか、明らかにその道で仕事をするのに倫理的に可笑しいとか言うのでなければ。)、相手に従ったり、合わせたりする力というのは大切である。
そんなことも素直にできなくて、何ができる?
なあんて、偉そうなことを言っているけれど、私もかつては、よく勘違いをするタイプであった。
ちゃんと不定詞と書いてあれば不定詞で、動名詞でと書いてあれば動名詞で・・・。
でも、頭が上滑りして、丁寧に解くよりも、サッサと知っていることを使って書いてしまいたくなる。
そこを、一生懸命、問題に合わせて、丁寧に解く練習をしていたものだ。
むしろ頭の回転など速くなくてもいいのかもしれない。
むしろテストに合わせて、丁寧に解く必要があるかもしれない。
丁寧に解いて、何度も定着すれば、速さも出てくる。
正直、頭の良さよりもコツコツ丁寧に仕上げる方を求められている。
ある意味詰め込んだって間に合う程度である。
詰込みを最小限にするのは思考力である。
なんでこうなるのか?と考える力である。
その融合をしっかりそれぞれの生徒さんの頭の中でさせて行きたいと思っている。