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思うこと

ちょうどいい頃合いで、友だちからお誘いがあった。
この一週間は、結構楽しいことが多かった。
もちろん、受験後のあれこれもあったにはあったけれど・・・。

子育て時代のドキドキや心配も、その時は大変だったに違いないけれど、後で思えば、自分の一生懸命さも含めて、それはそれは楽しかった日々として思い出されてしまう。
受験生をもつ親御さんの大変さも、数年もすれば、ああ、そんな時代もあったっけ、というほどのことに、一生懸命になっておられる姿が、愛おしくなるほど共感し、親御さんでは言えないことを、自分が言わなければ・・・、とときに頑張っている自分と出会うこともある。

数年前、ある指導の中で、生徒を怒鳴りつけたことがあった。
そのご報告と、ある意味、お詫びとをしたときに、親御さんが、「甘やかして育ててしまったんで・・・。親が言わなければいけないことを言っていただいて・・・。」とおっしゃったことがあった。

言わなければいいのかもしれない。
自分のことだけ考えるなら。
誰も、しんどいことをしたくない。
でも、教師としての自分が、もしかしたらおせっかいかもしれないけれど、今言っておかなければ・・・、とどうしても突き上げてくる瞬間がある。エネルギーがいる。

私の年齢になると、何か注意されたり、怒ってもらえる、という機会が少なくなってくる。
若い頃はよかったなあ。
あれこれ気軽に注意してもらえた。

今、年輩の方々は、もしかしたら、遠慮されて、若い世代に、叱れなくなっていらっしゃる方も多いのかもしれないなあ。
わりと生徒さんたちは、私に少々叱られても、着いて来てくれているような気がするけれど・・・。
私は、やっぱり、自分より年配の方々から、いろいろ学ばせていただきたいなあ、と思うのだけれど・・・。

自分のあるべき理想と、今の自分の現実をしっかりと見つめ、そうして、そうなりたいのなら、そのあるべき自分に向かって、努力しなければならない。そうではない自分を隠していたって、あるいは、そうあるべき自分であるかのように振る舞ったって、それは無理というものだ。
鉄は鉄。金は金。プラチナはプラチナ。銅は銅。
仮に一瞬、鉄が金であるかのように見せることができたとしても、鉄であることはいつかはわかる。
プラチナが銀に化けても、それも無理。

先日、私がある生徒に注意したことを、お茶に来てくれた、今は大学生の教え子に訊ねてみた。
「それは場合によりますよね。一生懸命勉強した結果なら、叱ったら、可愛そうだし。でも、その子が、もし、一生懸命頑張らなかったんなら、それは、誰かがしっかり言ってあげないと・・・。そのままにしておくのは、冷たいですよね。」
謙虚だけれど、しっかり意見を言ってくれる・・・。正直助かった。
もちろん、前置きして、「私寄りのの意見でなしに」、正直なコメントを求めた。

若い世代に、教えを乞うている私もいる。
一生勉強だよなあ、と思う。

公開:2019/03/16 最終更新:2019/03/16
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