新入塾生の面々の様子から教室での取り組みが生きてきているということ。ー数年にわたって変えてきたこと。
数年前から悩みを見せ(コロナ禍の始まる1年前から。)、教室をどういうふうにもっていこうか?と考えてきた。
方向性について考えている旨を話した人には、
そんなん知らんがな・・・。
と言われる始末。それはそうだろう。
生徒を増やす、とか売り上げを上げる、という悩みなら聞けても、方向性について聞かれても、それは、
そんなん知らんがな。
になるだろう。
ある人には、
こんな時期に方向性など考えている人いませんよ・・・。
と言われ、逆に協力したい、とまで言われた。
チラシを出せと言われて出したけど、やっぱり馴染まなかった。自分には。(笑)
だから新しく入ってくる生徒さんに対しても結構慎重になっていたし、方向性を探るためにあれこれ取り組んできて、自分が一番生徒さんにとってできることを探って来た。
最近、入って来てくれた面々や、もともとの在塾生の様子を見ていて、ああ、これかな・・・、と何度目かの納得をしている。
最近の生徒さんはしっかり勉強をするという目的意識を持って来てくれているし、勉強そのものが嫌でもなさそうに集中している。生活指導から始めていたときとはちょっと変わって、勉強そのものを教えている感じがする。
だから伸びも早い。成績が急上昇している子が多い。
そして、自分なりにいろいろ抱えていても、それをある程度消化したうえで、つまりは自分なりの努力をしたうえで相談してくれている。なんというかしっかりしている。
大学受験をしたいから、○○高校に行きたいから、という目標がある子が多い。
相談は受ける。でもとりあえず自分で生きて行く意思がある。
中にはヘビーな相談をしてくる生徒さんもおられる。
それでも自分で何とかしていくという姿勢が見られる。
自分の人生だしね。
自分の人生を切り開くのは自分だしね。
その決意をするのも自分。
育ちがいいとかどうのとかいう表現があるけれど、私なりの定義がある。
私の考える育ちの良さとは、自分を自分で育てていくことができることである。
周りの人のせいにしないで、環境のせいにしたりしないで、まっすぐ生きようとする強さを持って、自分を育てようとするその姿勢こそが育ちの良さだと思う。
自分を育ててなんぼ。
どんなに環境に恵まれていても、育ちがいいとばかり言えない場合もある。
そう思えば、今の塾生たちは、しっかり自分を育てようとし、それでもわからないことを尋ねてくれているような気がする。
強くてとっても粘り強い。
必死で応援し、指導したくなるもので・・・。