ブログblog

大学入試共通テスト 国語 現代文 評論の問題について

先程、大学入試の共通テストの国語の評論の問題演習をやっていて、ああ、つくづくいい文章だなあ・・・、と思った文章があり、設問のひっかけ度合いも絶妙で、それはそれは笑ってしまうくらいだった。

ときに評論は、思考力を鍛えてくれるし、ほかの教科に敷衍するような、力をつけてもくれる。
素敵な文章に出会って、しかもその問題が面白いとき、講師側も、それはそれはワクワクする。

最近、長文読解、しかも、入試問題の解答を出す、という前提で授業をしていたので、幾分英語に食傷気味で、一週間ぶりの現代文が、とても新鮮なものだと思われた。

思考力を試す、という点では幾分、センター試験よりも強化されているように見えて、その実、易化しているようにも思われる。

国語の演習をしているときは、いや、ほかの教科もだけれど、点数にばかり気持ちをもっていかない方がいい。
正確に読めているかということを冷静に突き詰めた方がいい。

ほかの教科もであるけれど、点数を追い、結果にだけ捉われると、逆に遠回りになることは多い。

国語の場合、正直、目の前にある文章が面白い、と思えた段階で勝ちである。

私の場合、実力テストの時の、目の前にある国語の文章を読む、あの、ツーンとしたどこか冷めた、そして醒めた自分の思考力を思い出す。
その時に、点数のことなど考えてなどいなかった。
目の前にある文章と取っ組み合いをしていた感じ。
相手が語り掛けてくる。
お前、わかる・・・?
何言ってるか、わかる・・・?

今日の生徒たちの反応が面白かった。
合理的判断についての、損得の話。
司法取引に始まって、日常生活にまでもってきて、挙句の果てに、外交、関税の話にまで及ぶ、実に面白い文章で、満点に近い現代文が得意な生徒も、

やられた―!

と引っかけられたりして、悔しがっていた。

こういう、さらっとした競い合いがいいんだよなあ。

公開:2021/12/11 最終更新:2021/12/11
ページトップへ