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受験で学べること。

毎日の受験指導の中で、当然のように受験生たちの想いを聴くことがある。
気持ちを調えてもらうのも、私の大切な仕事である。
ちゃんと話を聞いた後の勉強の入り方は全然違う。

間に合うだろうか・・・?
これは当然、誰しもが思うことだろう。
その不安が、大きい小さいはあるにしても。

結局、大学受験をする意味を考えてみて、あれこれあるけれど、一番大きいのは、どうなるかわからない結果に向けて、自分の足で歩いていく強さを身に着けることだと思う。

もちろん就職に有利だとか、選択肢を広げる、とか、自分の人生の中での見える部分のことの方がわかりやすい。
たとえば、○○がしたい。○○になりたい、など。

けれど、そういう目に見えるものが仮にハード面だとしたら、私は、どうなるかわからない状況の中を、自分と闘って、あるいは周りの状況や環境とも戦って、それでも自分の道を切り開こうと、進んでいく強さを身に着けることは、ソフト面の力だと思う。

何を培っているか?と言われれば、強さ、粘り強さ、不安に打ち勝つ力、などなどが挙げられる。
自分の気持ちをコントロールする力。
自分の機嫌を取る力。
自分がしんどいときに周りに発せられた言葉に対処していく力、など、人生の中で必要な力が培われると思う。

今でも、思う。
その後の人生の中で、あれこれ苦労はあったにせよ、高校時代の、大学受験を目指していた時期が、どう考えても大変だった。

母に言ったら、正直呆れられたけれど。

公開:2021/12/29 最終更新:2021/12/29
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