ブログblog

化学の参考書ー駿台文庫

化学の参考書を生徒の依頼で発注した。
ほとんど直感の世界。
U先生と自学自習用の参考書を相談したけど、結局は私の直観で選んだ。

分厚い参考書、そう、辞典のようなものは合わないなあ・・・、と思ったので、国語でもお世話になった王道の駿台文庫から選んでみた。
ハマったのは私。

生徒には各分野用と計算のためのものを頼んだけれど、発想法や理論は自分のために頼んだ。
専門家がいないときに自分が答えられるように、高校時代に習ったのを思い出すつもりが、とんでもない!
化学を基礎から学べるということが分かった。

こんな出会いは面白い。

実はある分野―指導に関わるわけではないーに疲れていたので、ちょっと寄り道的に、面白い読み物として。

実は私は複素数も好き。
まるで、示唆するように、何人かの人から、「櫻井先生、理系ですよ。」と言われていた。
数年前。
評論が強いのは、絶対物理と親和性がある、と言われ、化学の先生には、半ば叫ばれた。
「こんな理屈っぽい話が好きだなんて、櫻井さん、絶対頭が理系なんですよ!」

では、よかった。
私が国語の教師でないなんて、絶対にありえない。
吹奏楽部で、うまくもないのに、やたら責任感だけで突っ走っていたころ、理系科目からは完璧逃げまくっていた。
その頃、もし部活やってなかったら、私は理系?
そんな、こんなにも人間に関心のある私が、理系になんか行ってたら、ある意味悲劇に違いないと思う。

先日、U先生を追い込んでしまった。
昔の物理Ⅱの範囲の授業を受けていて、いつものように、「それは、こうなって、こうなって、こういうこと?」と公式の意味を訊いて、答えを出してしまったのである。半導体の分野・・・。

生徒は、先生の押しに、U先生、追い着いてなかった・・・、と可哀想なことをしてしまったような・・・。

いえ、私は結構。
国語で、思い切り難しい質問をしてくれたら、きっと面白がって答えるだろう。

でも、結論的に、どう考えたって、私の人生から、国語の教師、以外は考えらえれない、と思うようになってきている。
いっとき、本当に憧れた分野の勉強があり、そうして、その分野について大学で授業させていただいてもいたのだけれど・・・。(笑)

U先生は現役時代に前科があるし・・・。
数学にめっぽう強い彼が、私に数Ⅲの質問をしてきたのだから、今ごろ、少々私がそういう行いをしたって、許されるに決まっている。
第一、彼は誠実で、非常に謙虚で寛容な方であるから。
無用な競争意識を持ち出したりしないところが彼のとってもいいところ。

7割のことを引き受けて、12割のことをしてくれるほどの誠実さ。
できなかったときのことをしっかり考えて答えてくれる。

教え子がいつの間にか頼れる人になっているのは嬉しいもので・・・。
そんな卒業生としてみんなを送り出したいのだけれど・・・。

公開:2020/11/15 最終更新:2020/11/15
ページトップへ