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チェリー・ブロッサムの真髄は国語です!? 何度目かの『古今著聞集』

大好きな『古今著聞集』。
大抵、高校国語、あるいは大学受験の過去問などでお目に掛かるのではあるが、今回は中二生の夏のワークの古文で出会った。
ちょっと説話集にしては難しめのお話もあるので、私はことさら『古今著聞集』が好きなのではあるけれど、今回は「醍醐の大僧正実賢」のお餅にまつわるおもしろいお話だった。

この方は、すぐに居眠りを始めてしまう人らしく、お餅を食べているときに居眠りを初めて、そばにいた身辺のお世話をする侍が居眠りしている僧正の手が上下するのを、これを食べろ!と言ってくださっているのだと勘違いして、いただいてしまい、目覚めて私の餅は?ということで、食べました!と言われて大笑い。周りの人に面白い話として話して回ったということだった。

こんな面白い話が古文にはたくさん出てくる。
まるで人間とはどういうものかということをたくさん描いた宝石箱のような古文の世界。

お子様はこういう文章を読んでいるんですよ!ということを知っていただく意味からも、親御さんにも古文講座を開いて学んでいただきたいな、いや、楽しんでいただきたいな、と思っていたりする。

だって、誰より私が楽しんでいる。
皆様にこの楽しさをお分けしたい・・・。

公開:2022/08/18 最終更新:2022/08/18
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