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これからのチェリー・ブロッサム

春から?これからいったいどっちの方に行こうかなあ・・・、と考え続けていました。もう少し前からかもしれません。
いったん人数が落ち着くはずの今年にこれからどうしていくか考えなくては、また収拾がつかなくなってしまう、と危惧していました。一昨年、やたらと人数が増えて、チェリーの特質がどこなのか自分自身でもわからなくなってしまっていました。昨年、少し余裕ができて、考えることができるかなあ・・・、と考えていましたが。いっぱいいっぱいでした。
今年の春からは、本腰を入れて?これからのことを考えていかなければ、ただ対応しているだけになってしまうなあ・・・、仕事が惰性になってはいけないなあ、と考えていました。
父の闘病もありました。
まだ、決まっていなくて気になることもありました。これはあります、かな?悪いことではありませんけれど・・・。
変な言い方したら、ちょうどよかったといえばよかったのです。
ちょっと時間をいただいて、考えるのに・・・。

春に、保護者の方のご紹介で、このレベルなら、割と楽に指導できる、という生徒さんをお引き受けしました。
その時も、「今の私でお引き受けしていいのかしら・・・。」とお話したら、「何言ってるんですか?うちの子、高校に入れてくれたじゃないですか!?」と言ってくださいました。
もう、恐る恐るという感じでした。その生徒さんは、オーソドックスにこれからも入ってこられるだろうタイプでした。

それからは、面談があっても、私は乗り気ではなく、生徒の前でお電話に対応して、別にうちでなくても・・・、という感じで話していて、横で、「チェリーやなあ・・・、と思って・・・。」と苦笑されていました。
夏になること、あっ、チェリーでないと、という生徒さんの面談をさせていただいて、ちょっとわかりかけてきました。

実家の父が亡くなって、そのことを、いつものようにやり過ごさなければならない、と思って、仕事とは無関係、と割り切ろうとしては、かかりつけの先生に、「そら、今、しんどいやろ・・・。だってまだ日が経ってないから・・・。」と言われても、それは関係ない、仕事は仕事、と思おうとしていました。
散らすように勉強会に出かけました。
そこでは仕事については、なかなかいいことも言っていただいていたのに、自分の気持ちに響いてはいませんでした。

数日前から、実務面、教室を支えてくださっている業者さんから、あれこれしていただいて、アッ、見えてきた、ということがありました。

あるセミナーで、先生から、取り組みを評価してもいただいていて、もっといろいろできる、と言っていただいていたにもかかわらず、イマイチピン!とは来ていなくて、でも、勉強だけは、少しずつ続けていました。
周りは動いているのに、自分の心が着いていけていない・・・、そんな状態の半年でした。

その間、いろいろな人に相談しました。
夏期講習をやりながら、どっちに行くのだろう?と思っていました。

実は、私のできることがいろいろありすぎるのです。

☆高校国語教諭でしたから、国語が専門です。
☆子育てしてきたから、小中学生を教えるのが好きです。しかも五教科・・・。小学生からリクエストが来たこともあります。
☆割と人をとがめるタイプでもないので(ずっと、なんであの人と普通に付き合えるの?という疑問を投げかけられるほど、あまり好き嫌いをはじめからするタイプではないのです。)、個性的な生徒さんでも、私にかかると普通の子になってしまいます。普通の子?と言うとおかしいなあ。
☆予備校講師をしていたから、大学受験も得意です。先生方も大学受験組です。

ここからどう塾の特性を出すか・・・?
セミナーの先生は、このままでいいやん!と言ってくださいましたが、何がこのままでいいのかわかりませんでした。

春にお話しした、教育業界の方からは、「先生のところは誰でも行ける、と思ってもらえる塾であってほしいんですよね・・・。でも、とりあえずちょっとお休みされたら・・・。」と言ってくださっていたのです。

夏から受け入れてきた中三生を見て、ちょっとわかりだしたのです。
レベルを統一する必要もない。
だって、だれが来てくれても対応できるのですから・・・。
それをわざわざ、このレベルだけ、こういう子だけ、と特定することはないなあ・・・。と思ったのです。
みんなあまりにも仲良く勉強していますし・・・。

私は講師をして、教えたい、という気持ちが強いのですが、生徒さんによく言われます。
「先生、そこにいてくれるだけで、勉強が進むんで・・・。」
私、ここにいるよー、なんか質問は―?と言っても、もちろんいろいろ聞かれたら答えますけれど、彼らは粛々と自分たちの勉強を続けています。
要するにチェリーに来たら、安心して勉強ができる、ということのようです。

少々発達障害をお持ちの方でも、チェリーに来たら、私の対応で、そんなのあったの?それが何?という具合に馴染んでいかれるようです。
よそでは問題児だったんです・・・、居場所ができて、表情が明るくなって・・・、とこの夏、何度も言ってくださる方がいました。
ならば、それがチェリーなのでしょう。
玄関をくぐったら、そこには仲間がいて、だれがどう、ということなく、それぞれがちょっとずつそこのメンバーのことを気にしてあげながら、過ごしているようです。
○○先輩、○○さんが、などと、少しずつ周りを気にしてあげているのがわかります。
自分さえよかったら・・・、という子はいないなあ、と思います。
チェリーカフェでおいしい飲み物を作ったり、自分たちで快適に過ごせるように工夫しながら・・・。
気づいたら、自分たちが使いやすいように、飲み物を配置していたりしてくれています。
先生、○○が切れてますよ・・・。僕、ついでに買ってきます・・・、なんていう子もいます。

それがチェリーなのでしょう。
一時、先生のところ、レベルの高い子ばかり通ってませんか?と言われて、そうなのか?とちょっと悩みました。
でも、レベル、とかではなくて、なんだか、私の中で、ちょっとした基準があって、それさえクリアしてくだされば、一緒に勉強して、一緒に伸びていくので、大丈夫です、というのがチェリーの基準ではないかな?とようやく思えてきました。

通塾生だけでなく、教育について、教科の勉強について、いろいろ、いろんな形で発信することで、私の考え方をお伝えしていこうと思います。初任の学校で教えていただいた、素敵な教育、子育ての仕方や、日々気づいたことなどを・・・。
たぶん、今度は割とシャキッとしてきたような・・・。

公開:2019/09/28 最終更新:2019/09/28
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