いろいろな人のおかげで・・・。
一昨日の火曜日、もう、授業できそうにないなあ、と思って、U先生に代講をお願いしていました。
共通テスト対策と雪対策が同時に来てしまった感じでした。
でも、教室に来る用事があって、確かZOOMの準備だったと思うのですが、教師席に座っていました。
そしたら、玄関のドアが開いて、「先生、ちょっと雪かきしてきます！」とある中三生の生徒さんのお父様。
今、教室の駐車場は雪でいっぱい。
結構雪かきが好きな方ですが、さすがに好きで乗り切れる積雪量ではありませんでした。
業者さんにお願いしようか？と思ったほどです。生徒には止められましたが・・・。
「もうすぐ解けますよ！」
そんな折、仕事の合間に立ち寄ってくださり、勝手にしてもいいかなあ・・・、と思ったけど、足跡あったんで・・・、と言ってくださり、「先生、いいですよ。」と言われたのですが、お手伝いしているうちに、大丈夫、と思えてきて、結局その夜の指導はできることになりました。
人間、なかなか思ってもできることではありません。
気持ちはあっても、毎日のご自分の生活に手一杯。
ともすれば、この雪の多い季節。
自分のお家のことさえ回らないかもしれません。
そんな折のお父様のお気持ちがありがたくて仕方がありませんでした。
そのことが私のエネルギーになったのだと思います。
この親にして、この子あり、だなあ、と思いました。
そのお父様の息子さんは、年末、私が雪かきした後、雪が降るのを見て、
「先生、せっかく雪かきしたのに・・・。」と言ってくれたのです。
気づかない現代っ子。
いや、気づいても、もしかしたら言葉にすることを知らないのかもしれません。
でも、さらっとそんな言葉が出てくる彼は、本当に優しい、一緒にいると落ち着くお子さんです。
絶対に人の嫌がるような表現をされません。
今時めずらしいお子さんだなあ、と思っていました。
娘の担任の先生がおっしゃっていたのを思い出します。
勉強なんて、中三になって、巻き上げれば、誰だってすぐに伸ばすことができる・・・。
でも、人間の内面は、そんなもんじゃない。
長ーい長ーい時間を掛けないと育たない、と。
人間性の豊かな、しっかり育ったお子さん、素敵な保護者の方に出会うと、私は、ああ、生きていてよかった！
まだまだ世の中捨てたものではないなあ・・・、と思うのです。
それに、仮に今どうであっても、彼らはまだまだ若いから、これからどうにでも育っていく時間があるんだよなあ・・・、と思います。
どうぞ受験が、自分というものを見つめるきっかけになってほしいものだと、切に願ってやみません。
もちろん、教科指導はばっちり！私たちがさせていただきます。
余談ですが、その生徒さん、チェリーに来てから国語は安定。
ちなみに苦手なある教科は点数が二倍になりました！
残りの一か月余り・・・。
さてさて、どんな風に伸びてくれるのでしょうか・・・？
楽しみな私です。
